猟銃は三年に一度更新手続きが必要となります。初回の所持申請に比べるといくらか簡単ではありますが、初めて更新申請する方は迷いやすいポイントがいくつもあります。
今回は「猟銃所持許可の更新申請」についてまとめていきたいと思います。
申請の流れ
申請のおおまかな手順は以下の通りです。
- 経験者講習と技能講習を警察署で申し込む
- 経験者講習と技能講習を受講
- 医者に診断書を書いてもらう
- 書類をまとめる
- 警察署に更新申請する(注意!申請期間は誕生日の2ヶ月前から1ヶ月前の間です)
- 同時に銃を持ち込み、銃検査を受ける
- あたらしい許可証を受け取る
graph TD; A[警察署で講習会の申し込み] --> B[経験者講習]; A --> C[技能講習]; C --> F[技能講習修了証]; B --> G[経験者講習修了証]; D[病院受診] --> E[診断書]; F --> H[警察署で更新を申請]; G --> H; E --> H; I[経歴書] --> H; J[使用実績報告書] --> H; M[同居親族書] --> H; N[本籍地発行の身分証明書] --> H; H --> K[更新を受ける銃を検査]; K --> L[新しい許可証]
注意点としては、更新申請の受付期間は誕生日の2ヶ月前からで、受付締め切りは誕生日の1ヶ月前という点です。所持許可は3回目の誕生日で失効することは銃の所持者ならご存じかと思いますが、失効日までに申請すればいいわけではないので注意しましょう。
必要な書類一覧
更新申請に必要な書類は以下の通りです。
必要書類
- 猟銃等所持許可更新申請書
- 申請人の写真(2枚)無帽、正面、肩から上、カラー、縦3cm×横2.4cm、6か月以内に撮影、裏面に氏名及び撮影年月日が記載されているもの
- 本籍地の市区町村長発行の身分証明書
- 経歴書
- 診断書
- 同居親族書
- 使用実績報告書
- 更新にかかる猟銃・空気銃の所持許可証
- 講習修了証明書
- 技能講習修了証明書(空気銃・クロスボウは除く)(※免除者は、免除関係証明書等を提示)
該当する方のみ提出又は提示が必要な書類
- 狩猟免状及び狩猟者登録証(狩猟用途のみ・クロスボウを除く)
- 鳥獣捕獲許可証又は従事者証(有害鳥獣駆除のみ)
- やむを得ない事情により更新の申請期間内に申請ができなかった場合は、その事情を証明する書類
- ライフル射撃競技者適格者証明書(標的射撃用途のライフル銃のみ。技能講習免除の推薦書を提出した方は必要ありません。)
本籍地発行の身分証はコンビニでは発行できません。本籍地の市役所に申請して郵送してもらう必要があります。申請から受け取りまで一週間はかかるので、身分証は余裕を持って手に入れてください。 同居親族書は単身でも必要です。なにも記入しないで添付してください。
上記の中で、申請者が記入して作成する必要のある書類は以下になります。pdf化してあるので、ご自由にお使いください。
申請書は県によってほぼ同一です。このサイトに掲載しているものを使っていただいてもおそらく問題はありませんが、ご心配な方は各都道府県の警察が公開しているものを探してください。
- 参考:千葉県警察https://www.police.pref.chiba.jp/fuhoka/window_download-04.html)
- 参考:警視庁https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/firearms/form.html
- 更新申請 警視庁:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/firearms/application/update.html
記入サンプル
記入に関して迷いやすい部分があるので、サンプルをご用意しました。
銃番号や許可番号は適当です。サンプルが「513….」で始まっていても、あなたの番号も同じ数字で始まるとは限りません。
お住まいの警察によっては日付は元号で書かせるところもあるそうです。ここでは西暦で統一したので、うまく書き分けてください。
猟銃等所持許可更新申請書
経歴書
同居親族書
使用実績報告書
経験者講習と技能講習は何をする?
経験者講習
経験者講習は座学です。初めての所持申請の時に、初心者講習を受けましたよね。あんな感じの講習会を受講します。
初心者講習と違い、受けるだけで修了証をもらえます。テストもありますが、点数による合否は判定されません。(とはいえ、ちゃんと勉強しましょうね)
受講料は3,000円です。
(千葉県警察 経験者講習について:https://www.police.pref.chiba.jp/fuhoka/window_hunting_school-00_02.html)
技能講習
技能講習は実技です。初めての所持申請の時に受ける教習射撃に相当します。
というわけなので、射撃場で講習を受けることになりますが、警察署経由で申請しないといけないので、実施日程を確認して申請書を提出します。
受講料は12,700円です。なお、講習で使用する装弾は持参です。
技能講習にかぎって、有害鳥獣駆除に従事していると免除になるケースがあります。
(千葉県警察 技能講習について:https://www.police.pref.chiba.jp/fuhoka/window_hunting_school-00_04.html)
まとめ
猟銃の更新申請についてまとめました。注意点としては、
- 更新申請期間は誕生日の2ヶ月前から1ヶ月前の間
- 経験者講習と技能講習を受ける必要がある
- 必要な書類は初回申請と大体同じ
です。更新費用は合計で2万円をみておくといいでしょう。
なお、技能講習を免除できると1万円ほど節約できるので、狩猟をするかたは積極的に猟友会に参加して有害鳥獣駆除に従事できるようにしておくといいかもしれません。
なお、もし狩猟についてお困りの方であれば、オンライン猟友会というコミュニティにぜひご参加いだたければと思います。
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